お金の話│税金が戻る?イラストレーターのための確定申告

「報酬から引かれる源泉所得税とは?」でも触れた「確定申告」ですが、フリーランスのイラストレーターは、毎年2月15日~3月15日(曜日により前後)に税務署へ申告する必要があります。今回は、イラストレーターのための確定申告の基礎知識を説明しましょう。

 

確定申告とは?

 

イラスト制作などから得た報酬(所得)に対して課せられる税金が「所得税」です。支払いごとに徴収される源泉所得税と1年間(1月1日~12月31日まで)のすべての所得から支払うべき所得税には、差額が発生するので、差額調整するために税務署に申告するのが「確定申告」です。

 

会社員であれば、会社が「年末調整」として税額調整してくれますが、個人事業主であるフリーのイラストレーターは、自分で税務署に申告する必要があるのです。会社員でも、年間20万円以上の副収入を得ていれば確定申告をする必要があります。LINEスタンプで20万円以上の分配金を得た方は、必ず確定申告をしましょう。

 

書類の作成など面倒なことも多いですが、支払うべき所得税よりも源泉所得税の方が多ければ「還付金」として、税務署から返還されます。だから、確定申告は節税のためにもやった方が得なのです。

 

 

確定申告の流れ

 

確定申告には書類が必要です。書類を貰ってから提出するまでの流れを簡単に説明します。

 

■1.確定申告書を税務署から入手しよう

 

確定申告書は、AとBの2種類ありますが、フリーランスは「申告書B」を使用します。青色申告であれば「青色申告書」、白色申告であれば「収支内訳書」も使用します。

 

各市町村の税務署、役所、臨時の税務相談窓口で入手することができます。前年度に申告した方は、郵送で送られてきます。国税庁のサイトからもPDFをダウンロードして、プリントした書類を利用することができます。

(参照:国税庁「確定申告書、青色申告書、収支内訳書等」)


確定申告書B(2014年度の書類)
確定申告書B(2014年度の書類)
収支内訳書、青色申告決算書
上:収支内訳書(白色申告用)、下:所得税青色申告決算書(青色申告用)

 

■2.申告書に添付する書類を用意しよう

 

所得控除に必要な書類を添付する必要があります。主なものは、医療費の明細書等(医療費控除)、生命保険料控除(生命保険料控除証明書)、地震保険料控除(地震保険料控除証明書)などです。

(参照:国税庁「所得から引かれる金額(所得控除)」)


医療費控除証明書、生命保険料控除証明書、地震保険料控除証明書の例
医療費控除証明書、生命保険料控除証明書、地震保険料控除証明書の例

 

■3.申告書に記入、捺印しよう

 

申告書には、収入金額、所得金額、所得から差し引かれる金額(各種控除)、税金の計算(源泉徴収税額等)を記入します。捺印も必要なので、印鑑を忘れないようにしましょう。

 

■4.確定申告書を税務署に提出しよう

 

すべての記入が終わったら、確定申告の受付期間中である2月15日~3月15日ごろ(曜日によって日が前後する)に税務署、または臨時税務窓口へ書類一式を提出しましょう。受付終了間際は混雑します。早めの提出をしましょう。

(参照:国税庁「国税局・税務署を調べる」)

 

書類は、郵送でも受け付けていますし、国税電子申告・納税システム「e-Tax」を利用すれば、受付の長蛇の列に並ぶ必要もありません。

 

 

近所の無料相談窓口、税理士ポータルサイトを活用しよう

 

全国の税務署窓口、確定申告時に設けられる臨時相談窓口では、確定申告書の相談を無料で受付けています。国税庁のサイトでも、確定申告の準備について動画で紹介しています。

■国税庁:確定申告書等作成コーナー

■国税庁:確定申告期に多いお問い合わせ事項Q&A

 

また、税理士のポータルサイトの「税理士ドットコム」でも、確定申告の特集をしていますし、サイト上で無料相談もできます。こちらも活用してみましょう。 

■税理士ドットコム(確定申告)