【コラム】良い絵とは、売れるイラストにあらず

「こんなに良い絵なんだから、すぐに仕事は来る!!」なんて思いながらも、鼻っ柱を折られた経験はありますか?ぼくはあります。そりゃもういっぱい。どうしても「良い絵」であれば売れる、仕事が来ると思いがちですが、残念ながら、必ずしもそれが当てはまるとは限りません。


イラストが使われる媒体によって、合う合わないがある

 

「イラスト」と一言で言っても、媒体によっては合う合わないがあります。

 

例えば本に使われるイラストにしても、小説など文芸書向けの個性的なイラストもありますし、実用書向けの分かりやすいイラストでは、求められるイラストが違います。WEBでも、広告でも、テレビでも、それぞれ求められるイラストには違いがあります。

 

ブックデザイン
左:渡邉雄哉(マルプデザイン)/右:清水良洋(マルプデザイン)

 

また、デザイナーなどイラストを使う側にとって「デザインしやすい」ことも影響されてきます。カットイラストを使いたいのに、ポートフォリオに背景まで描くイラストしかなければ、そこでチャンスは途絶えてしまいます。(手っ取り早く稼げるイラストを推奨している訳ではありません)

 

どこで、どんなイラストが必要とされているか?を考える

 

「仕事に結びつかないのは、イラストに問題があるから」と思い込み、実力があるにも関わらずイラストレーター養成教室を何件も通ってしまう方をたくさん見てきました。自分でも養成教室に通って「良い絵でなければいけない」という強い思い込みに悩まされました。その時の自分は「イラストはデザインの中で使われる」ということを見失っていたのです。

 

「どこで、どんなイラストが必要とされているか?」を自分で考えることは、とても大切なことです。どうしたら自分のイラストは売れるのか?媒体なのか?使いやすさか?それとも、営業方法か?宣伝方法か?あらゆる可能性を考え、それを踏まえた上で、最終的に「良い絵」としても育てていくことが必要なのではないかと思います。