【イベントレポ】アニメ聖地巡礼×町おこしに注目した「Anime Japan 2014」

3月22〜23日に東京ビックサイトで「Anime Japan 2014」が開催されましたが、僕も見に行ってきました。このイベントは「東京国際アニメフェア」と「アニメ・コンテンツEXPO」を統合させ、新たにスタートしたイベントです。


animejapan2014


会場の詳しい様子は、すでに他のメディアでも紹介されていますので省略。一応、主なメディアでのリンクを貼っておきます。

 

■取材してきました!日本最大級のアニメイベント「Anime Japan2014」

(IT Life hack)

■民間イベントとして新たなスタートを切った「Anime Japan2014」が開催中!

(おたぽる)

■アニメの新たなビッグイベント「Anime Japan2014」が開幕

(GigaZINE)


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アニメイベントに出展する「町おこし」ブース

 

個人的に会場で気になったのが、地域活性化をアピールしたブースでした。自分が見た限りでは、徳島県、茨城県、鳥取県、富山県南砺市、東京都立川市、東京都練馬区などがありました。

 

アニメの舞台のモデルになった町をファンが訪れる「聖地巡礼」を地域活性化として活用しようという試みが日本全国で行われ、経済効果は100億円になるとも言われています。(参照文献:【京まふ2013】角川書店・井上社長による「マンガ・アニメがもたらす地域活性化」聖地巡礼成功の鍵とは)

 

 実際に出展者の方々に尋ねてみると、どういった経緯でアニメを利用するに至ったのか興味深いお話を伺えました。

 

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徳島県発!四国の地元クリエイターが仕掛けるアニメ町おこし

 

こちらは、徳島県のエンターテイメントイベント「マチ★アソビ」のブースです。イベントプロデュースしているのは、アニメ制作会社のufotable(東京・中野)。ufotableは、徳島市にサテライトオフィスがあり、徳島市観光協会に阿波踊りのアニメポスター制作を提案したところ、イベントプロデュースにも参加する事になったそうです。

 

アニメ制作以外でも3人の女子高生が四国八十八ヶ所を巡る「おへんろ。」を徳島新聞で連載。巡礼の地を紹介しています。お話を伺った方からは「徳島だけでなく四国全土を巻き込んでいきたい」と語って下さいました。

 

ufotableの活動とは別ですが、徳島県は、全国でもネットインフラが設備が充実していて、人口6000人の神山町には東京のベンチャー企業など9社がサテライトオフィスを開設した事で話題になりました。(参考文献:なぜ過疎の町に若者や起業家が集まるのか)そういった点からも、徳島では地元クリエイターが活動できる土壌ができている様に思えました。



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地元テレビ局を設立したい!茨城県のメディアの現状

 

こちらは、茨城県つくば市のアニメスタジオ「スタジオぷYUKAI」と茨城県との共催ブースです。茨城県と言えば大洗町を舞台にした「ガールズ&パンツァー」が有名ですが、ここでは県とスタジオぷYUKAIが共同制作したアニメ「あぐかる」を中心に紹介されていました。

 

茨城県では、水戸市で「コみケッとスペシャル」というコミケイベントがあり、マンガやアニメイベントには積極的に取り組んでいるイメージですが、継続的な運営は難しいのが現状の様です。

 

お話を伺った方は「茨城県にテレビ局をつくりたいんです!」と熱く語られていました。茨城県には、地元テレビ局がありません。そのため、東日本大震災で災害の記録映像を撮るための助成金が降りなかったそうです。(唯一、インターネットTV「いばキラTV」を茨城県が運営しています)そういった観点からも、アニメをはじめいろいろな映像コンテンツを地域活性化に活用していきたい思いが伝わってきました。

 

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「アニメ舞台の聖地」の立川市

 

こちらは立川観光協会のブースです。立川はJR中央線沿いの街で東京のベッドタウンですが、立川をモデルにしたアニメやマンガは2013年だけでも「とある魔術の禁書目録」、「とある科学の超電磁砲S」、「聖おにいさん」、「ガッチャマン・クラウズ」、「ハカイジュウ」の5つもああります。

 

立川市では、アニメのフィルム・コミッション(映画撮影の誘致や支援)は行っていなかったのですが、中央線沿いにアニメ制作会社が集中している事もあり、街の参考モデルとして利用される事が多かったそうです。そこに着目した立川市が観光資材として活用したという事です。

 

ガッチャマン・クラウズ」は、物語上でも立川市が舞台であり、警察、消防、自衛隊に事前に取材を行ったため、作品中に登場する制服や緊急車両をリアルに再現されています。これを切っ掛けに立川駐屯地でのイベント「立川航空祭」にも同アニメを活用されたそうです。

 

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話を聞けば聞くほど、それぞれが自分の街を愛していて、如何にして盛り上げて行こうかと試行錯誤しているのがよく分かりました。各ブースの皆さま、お話をお聞かせいただき、ありがとうございました。