【コラム】考えるイラストレーターになりたい

あなたは、こんなイラストレーターになりたい!というイメージはありますか?憧れる有名イラストレーターや理想像とするものがあるかもしれませんが、僕がイラストレーターとして目指したいのは「考えるイラストレーター」です。


勢いだけでやっていけるのは、最初の10年だけ

 

イラストレーターになって最初の10年は、正直言って勢いだけでやっていけます。クライアントに「このシーンを描いて下さい」と言われて、言われたままに描くのも大切かもしれません。しかし、そういったイラストレーターは、いくらでもいます。自分が歳をとれば、そういった仕事は若い人に移っていくので、単に描く技術だけを持っていても、それで20年30年と仕事を続けられるとは思えません。

 

だから、アイディアを練り込んだ「考えたイラスト」でありたいと思っています。ここで言うアイディアとは「頓知(とんち)やユーモア」の事です。例えば、僕が影響を受けたフランスのポスター作家のレイモン・サビニャックは、その代表格。日本のイラストレーターでは、平田利之さんが最たる方ではないでしょうか。

 


簡単に真似できない、真似されない技術

 

言葉では伝えるのが難しい事を伝えやすくするのが、イラストの良さでもありますし、一見難しそうな内容でも親しみやすさを出せるかは、イラストのユーモアさ次第です。ユーモアのセンスが秀でていれば、画力をカバーできる大きな武器もなります。

 

しかも、目先のテクニックと違い、ユーモアのセンスは簡単に真似出来るものではありません。真似できない技術だからこそ、逆に簡単に真似されることもないのです。描く技術以外を磨くこと、それに気がつける事が、長く続けていけるかどうかの境目だと思います。