【コラム】売れる為に好きな画風を捨てる必要はない

自分のイラストが全然売れない。本当にこれで良いのか?今まで描いてきた画風は捨てて、流行りの画風に乗った方が良いのだろうか?イラストレーターを目指していれば、必ず打ち当たる壁ですよね。あなたにも覚えがありますか?私もたくさん経験してきました。


尊敬する装丁家からいただいた言葉

 

先日、北青山のギャラリーハウスMAYA「装画を描くコンペティション」の入賞・入選者と審査員の懇親会があり、入選者の僕も出席させて頂きました。

 

審査員は、装丁家の坂川栄治さん、幻冬舎デザイン室の平川彰さんが出席。(もう1人の審査員、祖父江慎さんは仕事の都合で欠席) 入賞・入選者は25名ほどで、順番に前に出て自分の作品をプレゼンし、審査員のお二人からアドバイスなどご意見して頂けます。

 

私も入選作品をまとめた小さな冊子を作って見て頂いたのですが、坂川さんからは「そのままでいいんじゃないか」とコメント。ぶっきら棒なにも取れるかもしれませんが、これが坂川さんの褒め言葉(…だと思う)。

 

坂川さんからコメントをいただいたのは、実は初めてではありません。2003年に初めてお会いして、それから10年間何度かイラストを見ていただきました。過去にはケチョンケチョンに言われた事もありましたが、それでも僅かな可能性を見つけ出し、いろいろなアドバイスをいただきました。

 

売れる為に好きな画風を捨てる必要はない

 

この画風を捨てようと思ったことは、一度もない

 

なかなか売れなくて思い悩んだ時期もありましたが、売れる為にこの画風を捨てようと思ったことは、一度もありません。やっぱり自分が一番好きな画風ですから。

 

もちろん、自分にも生活がありますし、制作会社の社員として利益を出さないといけない。だから、好きな画風は大切にしながら、確実に売れる為の画風も考えて描いています。そうやって地盤を固めて生活を安定させないと、本当に自分の描きたいイラストを描くどころじゃなくなります。

 

好きだから変に固執するのではなく、少し引きで見て、他の画風も描いてみる。そうすると別の視点からいろいろな発見があり、それが必ず自分自身へのプラスになります。

 

一回りして結局自分が好きな画風に戻る

 

いろんな画風に挑戦すると必ず「自分の描きたいものが分からない」なんて時期も来ますけど、一回りして結局自分が好きな画風に戻ってきます。案外そんなもんです。でも一回りする前とは絶対に違ったものになってきます。

 

「この画風、やっぱり続けていて良かった」と思っています。大丈夫。将来必ず世間に認められる画風ですから。