【著作権】著作権のない公共財産「パブリックドメイン」

「著作権の保護期間」では、著作者の死後50年で著作権は失効することと説明しました。では、失効した後、その著作物はどうなるのでしょうか?今回は、著作権が終了した「パブリックドメイン」について解説しましょう。


パブリックドメインとは?

 

パブリックドメインとは、著作権を含む知的財産権の権利が消滅した状態、またはその著作物を指します。パブリックドメインの著作物は、著作権を行使する者が存在しないため、誰でも自由に利用する事ができます。著作権の消滅には、以下の事があげられます。

 

■著作権保護期間の満了
■著作権者の権利放棄
■著作権者が死亡したが相続人がいない
■著作権者の法人が解散したが承継者がいない

 

パブリクドメインのイラスト

 

パブリックドメインの活用としては、著作権が消滅した文学作品をWEBで無料公開している「青空文庫」が有名です。

 

漫画家・佐藤秀峰氏が自身の著書「ブラックジャックによろしく」の著作権を自由化し、営利・非営利問わず誰でも二次利用できる様にしましたが、これもパブリックドメインになります。

ブラックジャックによろしくパブリックドメイン

 

パブリックドメインでも、著作者人格権は侵害できない

 

パブリックドメインが著作権フリーであっても、著作者人格権の侵害は許容されません。著作者が死去している場合は、著作者人格権は失効していますが、上で説明した通り、著作者が権利を放棄した場合もパブリックドメインになります。

 

原則として、放棄できるのは著作財産権であり、著作者人格権は放棄できません。著作者が健在であれば著作者人格権は有効なので、著作者の人格を侵害する利用はできません。

 


フリー素材も、パブリックドメインと混同しないように注意

 

「著作権フリー」と称したイラスト写真素材サイトでは、利用のみを自由にしていますが、著作権は放棄していないものもあります。「再配布禁止」としているものは著作権を放棄していません。パブリックドメインと混同しない様に注意しましょう。