【著作権】2人で1枚の絵を描いたら?/共同著作物と結合著作物

イラストは、多くが1人で制作されるものですが、2人以上で1枚のイラストを制作した場合の著作権はどうなるでしょうか?また、絵本の様に文と絵が別人の場合の著作権もどうなるでしょうか?今回は、複数人で制作した著作物についてお話します。


共同著作物と結合著作物の違い

 

複数人で創作された著作物には、以下の2種類が分類されます。

 

■共同著作物

共同著作物のイラストの著作権

 

共同著作物とは、複数人が共同で創作した、分離して利用できない著作物の事です。例えば、複数人で1枚のイラストを制作したり、座談会での議論など全ての発言がないと成立しないものがあげられます。

 

この場合の著作権は、創作に参加した人(共同著作者)すべてに権利が与えられます。よって、全員の合意が無ければ使用許諾や譲渡、著作者人格権の行使をする事ができません。単に補助をしたに過ぎない者は、共同著作者として認められない場合もあります。ここでの「補助」とは、イラストを描くためにアイディアなどの思想・感情を表す事に関わっておらず、作業の手伝いをしたに過ぎない事です。

 

■結合著作物

結合著作物のイラストの著作権

 

結合著作物とは、歌詞や楽曲からなる歌など、その各人の寄与を分離して個別的に利用する事ができる著作物の事。歌の他に、文と絵との結合からなる絵本、章ごとに異なる人物が執筆した書物などがあげられます。

 

この場合の著作権の帰属も分離されるので、絵本であれば、文と絵の著作権を分離して、各著作権者に帰属される事になります。

 

以上の様に、分離して利用できるかできないかで大きく異なってきます。特に共同著作物の参加した者が、創作に関わったか補助なのかの認識を持つ事は、トラブル回避のためにも重要になってきます。


また、著作権の保護期間についてもそれぞれ長さが違います。こちらも注意しましょう。