【著作権】著作権の権利の中/著作者人格権

前回、著作権は「著作財産権」と「著作者人格権」に分かれている事と、その著作財産権についてお話ししました。今回は、著作権のもうひとつの権利「著作者人格権」とその3つの権利についてです。あなたの人格を守るための大切な権利です。


著作者人格権の3つの権利

 

著作者人格権とは「著作者の人格的利益を保護する権利」です。著作財産権は、財産的利益の保護でしたが、著作者人格権は、著作者の人格・精神的な部分での侵害から保護する事を目的としています。

 

財産権は他人へ譲渡ができるのに対し、著作人格権は、一身専属性の権利のため譲渡する事ができません。著作者人格権は死亡後に消滅するため、遺族に相続する事もできません。

 

権利の内容は、以下の3つに細分されます。

 

著作者人格権の内容

 

■公表権

 

未発表の著作物を公表するかどうか等を決定する権利。

 

■氏名表示権

 

著作物に著作者名を付すかどうか、付す場合に名義をどうするかを決定する権利。氏名を本名で出すか、変名(ペンネーム)で出すかを決められます。

 

■同一性保持権

 

著作物の内容や題号を著作者の意に反して改変されない権利。同様の権利として著作財産権の翻案権があるが、翻案権は財産的保護が目的であり、同一性保持権とは制度趣旨が異なります。

 

翻案権と同一性保持権

 

著作者人格権は譲渡できないことはすでにお話ししましたが、著作財産権の中の翻案権を譲渡した場合、同一性保持権と翻案権は別人に帰属される事になります。そのため、譲渡時に同一性保持権の公使の有無については、契約時に注意する必要があります。

 

以上が、著作者人格権の内容です。

著作財産権と一緒に、よく覚えておくと良いでしょう。