【著作権】著作権の権利の中/著作財産権

一言で「著作権」と言っても、複数の権利によって構成されています。著作権は「著作財産権(または狭義の著作権)」「著作者人格権」の大きく2つに分けられます。今回は、著作財産権の中の11の権利について話します。


著作財産権の11の権利

 

著作財産権とは「著作物の利用を許諾したり禁止する権利」であり、著作権者の財産的利益の保護を目的としています。その内容は、以下の11の権利になります。

 

イラストの著作権財産権

■ 複製権

 

著作物を印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により有形的に再生する権利。

 

■上演権・演奏権

 

著作物を公に上演し、演奏する権利。例えば、脚本を演技する行為、楽譜を演奏する行為など。

 

■上映権

 

著作物を公に上映する権利。

 

■公衆送信権等

 

著作物を公衆送信し、あるいは公衆送信された著作物を公に伝達する権利。公衆送信とは、無線・有線含むテレビ、ラジオ、インターネット等を利用し不特定多数に伝達する事。

 

■口述権

 

著作物を口頭で公に伝える権利。

 

■展示権

 

美術の著作物、または未発行の写真の著作物を原作品により公に展示する権利。

 

■頒布権

 

映画の著作物をその複製物の譲渡、または貸与により公衆に提供する権利。

 

■譲渡権

 

映画の著作物を除く著作物をその原作品、または複製物の譲渡により公衆に提供する権利。(一旦適法に譲渡された著作物のその後の譲渡には、譲渡権が及ばない)

 

■貸与権

 

映画の著作物を除く著作物をその複製物の貸与により、公衆に提供する権利。

 

■翻訳権・翻案権

 

著作物を翻訳、編曲、変形、脚色、映画化、その他翻案する権利。翻案とは、原著作物の本質的特徴を維持しながら、別の表現方法で新たな著作物を創作する行為の事。例えば、漫画のアニメ化など。

 

■二次的著作物の利用に関する権利

 

翻訳物、翻案物などの二次的著作物を利用する権利。例えば、漫画を原著作物としアニメ化されれば、その二次著作物の著作権は、原著作物の著作権者にも与えられます。

 

以上が著作財産権の内容です。

 

侵害行為の内容によって対象の権利が異なる

 

著作権侵害と呼ばれるものは、行為によって侵害されている権利が異なります。例えばイラストであれば、以下の様な事があげられます。

 

■無断でコピーする(私的利用除く)→複製権の侵害

■無断でネットに上げる→公衆送信権の侵害

■無断で二次創作する→翻案権の侵害

■無断で二次創作物を譲渡、貸与する→頒布権の侵害

 

以上のように著作財産権を知ると、何の権利が侵害の対象なるのかが分かりやすくなります。あなたの作品が侵害されないためにも、逆にあなたが意図せず侵害してしまわないためにも、関わる権利を知っておくと良いでしょう。