【著作権】保護される著作物とは

著作権で保護される創作物を「著作物」と言います。もちろん、あなたのイラストも著作物です。では、著作物には、他にどんなものがあるでしょうか?写真、映画、小説など思い浮かびますが、著作権法では著作物を以下のように定めています。


著作物の定義

 

【著作権法第2条1項1号】
著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの

 

言葉を分けて解説していきましょう。

 

■思想、または感情
人間の考え、想いが関わっている事が必要です。事実の伝達に過ぎない時事の報道は含まれません。

■創作的に
何らかの形で創作者の個性がある事が必要ですが、厳密な新規性や独創性を求めるものではありません。プロアマは問わず、幼児の描いた絵も創作的であれば著作物となります。誰もが思いつくありふれた表現、他者の模倣は含まれません。

■表現したもの
考えや想いを外部に表したものでなければなりません。頭の中にあるアイディアは含まれません。

■文学、学術、芸術、または音楽の範囲
「文化の範囲」に属する物に限られます。工業製品や工業デザインなど「産業の範囲」は含まれません。

 

以上が、著作権法で定められた著作物の定義です。

 

具体的な著作物の種類

 

では、具体的にどんなものが著作物になるのでしょうか。

 

【著作物の例示(第10条)】
・小説、脚本、論文、講演、その他の言語の著作物
※マンガ、アニメの物語性が含まれる
・音楽の著作物
・舞踊または無言劇の著作物
・絵画、版画、彫刻、その他の美術の著作物
※マンガ、アニメの絵の部分、イラストが含まれる
・建築の著作物
・地図、または学術的な性質を有する図面、
 図表、模型、その他の図形の著作物
・映画の著作物
※アニメが含まれる
・写真の著作物
・プログラムの著作物

【その他の著作物】
・二次著作物(第11条)
・編集著作物(第12条)
・データベースの著作物(第12条2項)

 

この中の「二次著作物」とは、元の著作物(原著作物)に新たな創作性を加えてできた著作物を指します。小説を映画化したもの、外国語に翻訳したものなどがあります。

 

原則として、二次著作物の公開には原著作物の著作権者の許諾が必要です。同人誌などに見る無許可のマンガやイラストの「二次創作」とは異なりますが、昨今は「二次創作」の作品を原作の広報として利用する動きもあり、定義が複雑化しています。

 

実は曖昧な「創作性」の定義

 

以上の様に、一言で「著作物」と言っても、いろいろな物があります。著作物の定義を法律で定めていると言っても、線引きが難しいところがあります。特に「創作性」が個性を必要とするとしても、どこからが個性なのか?どこからがありふれた表現であるか?裁判で争われた例もいろいろあります。