【ポートフォリオ】モノクロのイメージができますか?

イラストには「色」は欠かせない要素です。色彩豊かに描かれる方もいるでしょう。では、そのイラストがカラーからモノクロ(1色刷り)になった状態を想像できますか?ケータイのカメラでも良いので、自分の作品を写真に撮ってモノクロ変換してみるとよく分かります。


どうでしょうか?カラーの時とは、かなりイメージが違って見えていませんか?淡い色は、白っぽくなってしまいますし、全体に濃い色を使っていれば、暗い印象になりませんか?

 

ポートフォリオ

 

上の画像をご覧下さい。左には、黄緑と水色が同じ画面に並んでいます。右は、これをモノクロに変換したものです。(Adobe Photoshopのグレースケール変換)

このようにカラーでは違う色でも、モノクロでは同じ色調のグレーになってしまうのです。これが草原と空だったら、何の絵なのか分かりません。モノクロになった時は、それを想定してグレーの階調を調整する必要があります。手描きであれば、最初からモノクロで描く必要が出てきます。

 

ポートフォリオイラスト例

 

では、上のイラストを例に調整について説明しましょう。このイラストの場合、顔に黄色系肌色を使っています。

 

ポートフォリオイラスト例

 

このままモノクロに変えてみましょう。どうです?顔が少し暗くなってしまいますね。背景は白ですが、色が入っていれば境目は分かりづらくなります。他の物の色も階調が不鮮明なので、境目が曖昧です。

 

ポートフォリオイラスト例

 

では、そのまま顔を白くすれば良いのかと思っても、顔として何となく認識はできますが、鼻の形は無くなってしまいます。

 

ポートフォリオイラスト例

 

そこで、顔だけ線画にしてみました。これなら、ちゃんと鼻の形まで見ることができます。他の物のグレー階調も調整したので、一番目立たせたいところとそうでないところとの差が出て、メリハリが出てきました。

 

依頼されるイラストがカラーとは限りません。書籍の本文挿絵は、ほとんどがモノクロか2色刷りです。ポートフォリオでカラーのイラストばかり載せていても、相手は必ずしもカラーのイラストからモノクロのイメージができるとは限りません。どうしてもカラーのみに目を向けがちですが、モノクロの仕事も想定したポートフォリオの見せ方も考えてみましょう。