【プロの心得】仕事は1人では成り立たない

フリーのイラストレーターは、ほとんどの方が人です。営業し、依頼から納品、お金の管理まで全部ひとりで完結していると、どうしても視野が狭くなってしまい「ひとつの仕事が全て自分ひとりで成り立っている感覚」に陥りがちではないですか?


どんな仕事でも、それはみんなが共存してゆくためにあるもので、一つの仕事は他の仕事につながり、それがつながって世の中が動いている。だから自分一人の都合だけで、その仕事を勝手に左右することは、みんなに迷惑をかけ、道義的にもゆるされるわけがない。自分の仕事は自分のものであって、同時に自分のものではない。
(パナソニック創始者•松下幸之助「道をひらく」より)

 

たとえ、あなたが依頼された仕事が雑誌の中の小さなカットイラスト1点だとしても、あなたに依頼した人の向こう側にたくさんの関わっている人たちがいます。

 

雑誌ならば、記事を書くライターがいて、、写真を撮るカメラマン、それらをまとめる編集者、誌面をデザインをするデザイナーやアートディレクター、そして印刷する印刷会社の方たち、と多くの人が関わり成り立っています。そして、あなたもこのチームの1人です。チームの中から1人が離脱すると全体は成り立たなくなってしまいます。

 

実際に、ある編集者が若いフリーのイラストレーターに制作を依頼しましたが、期日になっても何の連絡もなく、こちらから連絡しても電話もメールも繋がらない。連絡が来るのをギリギリまで待ったものの、そのイラストレーターから連絡が来る事はありませんでした。結局、急遽別のイラストレーターに依頼して事なきを終えたものの、予定していたスケジュールは混乱し、企画全体も消化不良に陥ってしまいました。

 

もし、その編集者が初めてイラストレーターに依頼した人だとしたら、その人はこの先ずっと「イラストレーターは信用できない!」を思うかもしれません。そうすれば、当然ほかのイラストレーターにも影響するでしょう。決して大袈裟な話ではありません。

 

フリーのイラストレーターは「自由に絵が描ける仕事」ではありません。そして、あなた1人で全てが成り立つ訳でもありません。それを自覚する事が「プロとしての第一歩」です。