【プロの心得】活躍している人は、デザインを理解している

イラストレーターを目指しているあなたへ。イラストは、興味を持ってたくさん見ていることでしょう。では、デザインはどうでしょうか?デザインを意識して見ていますか?デザインの中でイラストをどう活かされているか、考えたことがありますか?


第一線で活躍しているイラストレーターは、デザインを理解している。
(イラストレーション元編集長•片桐淳一)

 

これは、玄光社「イラストレーション」元編集長•片桐淳一さんとお話させて頂いた時に、とても印象的に残った言葉です。

 

抜けも余裕も無いイラストは、使いづらい

 

デザイン会社にパッケージデザイナーとして勤めて、デザインのいろはを当時の上司から叩き込まれていたにも関わらず、イラストレーターを目指して独立した当時は「イラストは、デザイナーに使ってもらわなければ意味が無い」という意識が欠如し、自己満足なだけの作品を好き勝手に描いていました。

その当時は、鉛筆で自分が満足するまで描き込んだイラストを描いていました。これで営業にも行ったのですが「上手いんだけど『抜け』が無いよね」と、いろんな方から言われました。この作品には「使われる」という事を全く意識してしません。「デザインさせる」という余裕がここには無いのです。

 

デザインしたくなるイラストとは?

 

松尾たいこさんが「トップランナー」に出演された時に、クリエイティブディレクターの箭内道彦さんが「松尾さんの作品って、デザインしたくなるんですよね」と話していましたが、余裕のある作品には、デザイナーに「デザインしたくなる意欲」を湧かせます。

 

「デザインを理解する」というのは「デザインが出来る」という事ではありません。「イラストがデザインの中でどう活かされているのか」を理解するという事です。

 

「デザインされる事をもっと意識しよう」と思うと、イラストだけを単体で見るよりも、「デザインの中でのイラストの存在」を見るのが面白くなります。絵としては普通だとしても、デザインの中に組み込まれて「絵」が「イラストレーションに」変わった時に、突然それが輝き出す事があります。それがデザインとイラストの関係の面白さです。

手でタイトルを隠して見比べてみよう

 

書店に行って、書籍の装幀を見るとき、手でタイトル部分を隠してみて、イラストだけで見るとき、デザインも含めて見るとき、それぞれどう違うのかを考えてみましょう。新しい発見があるはずです。