【プロの心得】イラストで誰を喜ばせたいか?

25歳で最初の会社を辞めた後、1年ほど小さなパン屋でバイトしていた事がありました。パンを焼くのは店主で、バイトはその調理補助をしたり接客をしていました。口数の少ない職人気質な店主でお世辞にも接客が上手とは言えませんでしたが、パン作りの腕前は最高でした。


ある日、6歳くらいの男の子がおばあちゃんとパンを買いに来店しました。その男の子は、ニコニコしながらレジにいた私にこう言ったのです。

イラストで誰を喜ばせたいか?

「ここのパン、おいしいから好き!!」

自分が作ったわけでは無いけど、その言葉がとても嬉しくて、売っている充実感が得られたのをよく覚えています。

 

どんな仕事でもそうですが「仕事の基本は、人を喜ばすこと」です。イラストのタッチや技術面ばかりを追求するあまり「相手がいてこそ仕事が成り立つ」という事を忘れがち。相手がどうやったら喜んでくれるかを考えて、それが身を結ぶと仕事にも充実感が出ます。一人で満足するよりも、お客さんと一緒に満足した方が仕事だって楽しいと思いませんか?

 

作品に対する自己追求は必要ですが、仕事である以上はお客さんがいなければ意味がありませんし、欲求を満たすためだけの押し売りであってもいけません。そこに気がつけるかどうかが、自己満足で終わる方と、やり甲斐を感じる方との大きな違い。そして、お客さんに「またこの人に頼みたい」と思わせる違いだと思います。